寒い冬の季節、特に年末年始は実家に帰省したり旅行に出かけたりと、長期間外出することを考えている方は多いかもしれません。また仕事柄、家にいる時間が少なくなりがちな方もいるでしょう。
そんな方は自分がいない間、暖房もかけない寒い部屋で空気も循環させられない、水やりもできないし、今まで大切に育ててきた観葉植物たちを枯れてしまわないだろうかと不安になるものです。
しかし今回紹介する、きちんとした対策を施せば、1週間から10日間程度であれば観葉植物が枯れずに耐えてくれる可能性がぐんと上がるので、ぜひ試してください。
Contents
□冬の外出する前の5つの対策
冬の季節の長期外出は、春夏秋とはまた違った対策が必要となります。多くの植物が休眠期に入るため、置き場所や水やりなど気をつける点がいくつかあります。
このトピックでは、外出する前に行っておきたい対策を5つ紹介しますので、長期の外出を考えていて、観葉植物を育てている方はぜひ参考にしてください。
①環境の変化が少ない場所に移動
冬場の窓辺は,日中は日光が差し暖かくなりますが、夜間はとても冷え込み寒暖差が激しい過酷な場所となります。この寒暖差が観葉植物にとって、ストレスになり弱ってしまいます。
そのため日中、気温差・明るさの変化が少ない場所、かつ冷え込みが穏やかな環境に観葉植物たちを1か所に集合させるように配置します。ですので、普段から、1日を通して明るさや気温の変化の激しくない場所をなんとなく探しておくことをおすすめします。
外出時だけでなく寒波が到来した時も、その環境変化が少ない場所で管理してあげるだけで、ダメージを最小限に抑えることができます。住まいによって場所は、リビングであったりダイニングであったり様々ですので、ぜひ探してみてください。
②できるだけ高いところへ置く
普段は床に置いている観葉植物は、なるべく日中の温められた空気がたまる高い場所に置くことで、植物へのストレスを軽減できます。
例えば、普段食事しているテーブルの上でもいいですし、棚の上もいいかと思います。この時、暗すぎる場所に置くのは、光合成の妨げになるのでさけましょう。
③プチプチや段ボールを使用
しかし、観葉植物をたくさん育てられている方は、全てプチプチで防寒対策するのはとても面倒な作業になります。そんな時は段ボールや発泡スチロールの箱に鉢ごと入れて、冷気をシャットアウトします。この時も、ふたをして密閉しないようにしましょう。
もしも、移動が難しい大きな観葉植物がある場合は、新聞紙やプチプチなどを株の大きさに合わせて巻いてあげることで、直接冷気を触れさせないようにします。こうすることで、寒さのダメージを軽減できます。
④布製の鉢カバーを使用
段ボールに入れたり、プチプチで巻いたりする作業が面倒な方は、布製カバーを取り付けることで、保温効果を得られ冷気からも守ってくれます。
さらに、鉢の雰囲気がまた変わりおしゃれにもなります。冬場は日中も布製カバーを朝から晩まで使えますので、作業が面倒な方は、冬場の寒い時期に使用されてはいかがでしょうか。
また、大きな植物であればあるほど、プチプチで巻いたり段ボールに入れる作業は面倒になります。そんな時は、インテリアショップにも売ってある籐などのカゴ製のカバーを使えば、とても面倒な作業を省けます。もちろん冷気もシャットアウトしてくれます。
⑤水やりは外出の3日前には済ませる
水やりは、外出する予定の3日前には済ませておきましょう。この時、まだ土が湿っている観葉植物には、無理して水を与える必要はありません。外出している間に、少しだけ土が乾燥しているかな。くらいの水分量がちょうどいいです。
そもそも冬は観葉植物にとっては休眠期になるため、水は多く必要としません。むしろ鉢内の水が多いせいで、人がいない環境で空気が滞り、段ボールやプチプチで水分が蒸発しずらなり過酷な環境となります。
さらに土に多く含まれる水分が、観葉植物の根っこを冷やしてしまい、弱られてしまいます。それらを防ぐためには、土が少しだけ乾いた環境を整えてから外出するのが理想的です。
□帰宅時は十分に観葉植物を観察・アフターフォローを
冬に長期間外出している間に水切れは起きにくいですが、日照不足で葉っぱの色が黄色く変色している可能性が考えられます。どの程度まで弱っているのかを観察しましょう。
また冬は乾燥する季節なので、ハダニなどの害虫が発生しやすくなります。そのため、葉っぱの表と裏まできちんと害虫が発生していないかをチェックしましょう。
元の場所に戻す際に鉢の重さを確認し、水分量が少なそうであれば水やりや葉水でケアしましょう。植物を多く育てている方は、大変な作業かと思いますが、病気や害虫を蔓延させないための大切な作業ですので、忘れずに行ってください。
□終わりに
冬場の長期外出は、部屋の日中と夜間の寒暖差が激しくなり、空気が停滞し、さらに空気が乾燥するという観葉植物にとって厳しい環境となります。
外出の間、なるべく植物たちがじっと耐え忍べる環境を外出前に整えてあげることが重要となります。とにかく、なるべく観葉植物の鉢に冷気に当てないということがとても大切になります。
これまで上記で説明してきた対策をするとしないでは、随分と植物の様子が違います。ぜひ長期の外出の際はチャレンジしてみてください。それでは、寒くなってもボタニカルライフをお楽しみください。